FC2ブログ
カメラおたくの夫nikkorと、デジカメ撮影が趣味の妻sanikoのカメラ日記。
ヤシカフレックス旧B :nikkor
2006年04月22日 (土) | 編集 |
 市内のKカメラのジャンクセールで入手。入り口のジャンク箱には、一眼レフやレンジファインダー、ストロボ等が多数。品物のほとんどが500円ほどの値段だったので、あれこれとキープしているうちに、箱の下の方から革ケースに入った直方体の物体発見。「あっ、二眼レフだ!筆記体で、ヤシカフレックスと書いてある。」このあたりでは、二眼レフのジャンクなど見たことがない。さっそくGETして、レジへ。この日は、一眼レフ3台、レンジファインダー2台、モータードライブ1台、ストロボ2台、そして、二眼レフが1台という大漁であった。
20060422071932.jpg

 ネットで調べたら、昭和28年に発売されたヤシカフレックスとしては、最も古いタイプで「旧B」と分類されるものらしい。早速、点検開始。
 戸棚か何かにしまい込まれて、ずいぶん長い間使われていなかったようで、全体的に汚れがある。ベンジンやクリンボーイを使って、丁寧に磨いたらずいぶんきれいになった。シャッター(NKS-FB)、セルフタイマー、フィルムの巻き上げ等、特に問題なし。
ファインダーはもちろん上からのぞき込むものだが、あまり明るくないのでピント合わせはややつらい。ピントガラスを外してミラーを観察したら、「あららら、けっこう汚れているね。」ミラーは、拭いてもきれいにならないようなので、ミラーの交換という素人には大決心の処置を行うことにした。といっても、いつも楽しみに見ているTakasakiさんのホームページ「素人寫眞機修理工房」で“古い二眼レフの表面鏡の入れかえ”という記事を参考にして作業をしたもの。近くのホームセンターで生まれて初めてガラス切りを購入。ミラーは、万華鏡用の鏡を東急ハンズで入手。ホームページでは、作業時間20分と紹介されていたが、なにせガラス切りなどという道具は、さわったこともなかったので、こつをつかむまで試行錯誤を繰り返してどうやらミラーが完成。こつさえつかめば、なんとかなるものである。1000円ちょっとで買った万華鏡用の鏡は、今後、20台程度のジャンク二眼レフの修理に対応できるくらい残ってしまった。
 子どもの頃、ガラスを切るという作業は、まるで魔法のような行為だと思っていた。近所のカラス屋のおじさんが、長くて厚い定規のようなものをガラスに当てて、ダイヤが付いているという触れ込みの道具を鉛筆のように持ち、ツーッと慣れた手つきでガラスの上を走らせる。その後、注意深くガラスの端を持ってちょっと力を入れるとパリンと一直線にガラスが割れる。この作業中にうっかり近づこうものなら、頭ごなしにどなられるので、子どもたちは、遠巻きにしてこの作業を眺めていたものである。まさか、自分がこんな魔法使いのような行為をすることになるとは思わなかった。とは言っても、薄い表面鏡から、たった5×10cm程度を切り出しただけの話ではあるが。
 ミラーを入れ替えたヤシカフレックス旧Bは、ファインダーが少し明るくなった。
 レンズは、あの富岡光学のトリローザー80mm F3.5である。コントラストは高くないが、繊細な描写で、50年も前に作られたものとは思えない。さすがは、富岡光学である。
 革ケースには、市内Z町の町名と所有者の名字が書かれていた。このカメラは発売時期からすると、昭和20年代後半から昭和30年代を写したことになる。その頃、写真を撮ってもらった子どもたちは、今、50代になっている。西岸良平さん原作の「三丁目の夕日」をリアルタイムで生きたカメラである。
【錦秋湖】 
20060422100707.jpg


スポンサーサイト